*18日(土)13:30〜 ふすまの話/19日(日)13:30〜 掛軸の話 熟練表具師による解説
【展示内容】
表具の歴史展示/工芸展60年を振り返って/襖、掛け軸にまつわる部材展示/表具師で異なる表装 〜モナリザ〜
/映像で観る「表具の世界」
毎年開催している「表具内装工芸展」が、今年60回目を迎えます。これも偏に皆様方のご支援のお陰と心よりお礼申し上げます。今年は2回に分けて展示会をさせていただきます。 10月は第60回特別展「表具の世界」と題し、「和紙」はもちろん「掛軸」「襖」の部材などを知って頂こうと作品と部材展示、説明会をさせていただきます。このような展示会は、ほとんど開催されることは無いと思います。
昨今、掛軸や屏風、襖などの「表具」を目にする機会は少なくなったかもしれません。 しかし、美術館などではご覧になったことがあるのではないでしょうか?
【 掛軸 Kakejiku 】
みなさんは、あの掛軸の構造をご存じですか?
使用されている「裂地」に描かれた柄に意味があるのをご存じでしょうか?
また、掛軸の種類によって裂地の選定にも基本的な決まり事があります。
掛軸下部にある「軸先」の種類をご存じでしょうか?
【 襖 Fusuma 】
昨今の住宅に設置される襖骨にも、さまざまな種類があるのをご存じでしょうか?
襖紙や引手(ふすまの取手)、縁(ふすま周りの黒い枠)などにもやはりさまざまなモノがあります。
【 屏風 Byobu 】
販売されている屏風には、中国産の屏風がたくさんあり、日本の屏風のように360度開くことができないのをご存じでしょうか?日本の屏風は「蝶番」が「和紙」で作成されており、360度開くことができるのです。
沢山の方々にご来場頂き、誠にありがとうございました。
今回は60回記念特別展ということで、いつもとは異なり「表具の世界」と題して、日頃なんとなく目にしている「表具」にまつわる部材や職人さんの仕事や商品の実物展示、また映像でご覧いただきました。
なかなか目にする機会のない「さまざまな形状の引手」、また関西の襖紙を網羅した見本帳などを展示させて頂き、手で触ることができる、写真もOK!というめずらしい展示会で、写真を撮影される方、また手にとって観て触って、メモをとって…などなど、中には小さな会場内を2時間ほどかけて、じっくりとご見学いただいていたお客様もいらっしゃいました。
皆様が興味深げに文章や実物を見学されておられる姿をみて、苦労をした甲斐があったと組合員一同、心より感じております。本当にありがとうございました。
材料提供にご協力頂きました大阪内装材料協同組合様、株式会社 近安渡辺商店様、株式会社 ナカムラ様、鳥居 株式会社様、写真提供を頂きました株式会社 舟橋商店様、ご協力ありがとうございました。ご協力いただきましたお陰で、すばらしい展示会を開催することが出来ました。また、今後共よろしくお願いいたします。
昨年に続き、おおさかものづくりコレクション協賛参加での表具内装工芸展となりました。今回も沢山の方々にご来場頂き、誠にありがとうございました。この会場へ移ってからは、今まで「表具」をご存じなかった多くの方にご来場いただけるようになり、さまざまなご質問を頂戴します。ありがたいことです。今回はチャレンジコーナーを設け、実際に裏打ち体験をしていただきました。「思った以上に難しい」「裏打ちってこんな風にするのですね〜」などのお言葉を頂き、改めて「知って頂くこと」の大切さを学ばせて頂きました。次回もまた、思考を凝らして何かイベントを開催したいと思っております。
アンケートにご回答いただきました方々には、貴重なお時間を割いて丁寧にご記入いただき誠に有り難うございました。
興味深かった展示を教えてください。
モナ・リザ 32票 /几帳 8票 /歴史 16票 / 裂地 27票 / 軸端 7票 / 道具 21票 / 掛軸の構造 35票 / 引手 31票 / 襖フチ 10票 / 襖骨 5票 / 襖紙 17票 / 映像 20票 / 過去の出品作品 19票